epilogue(幽雅に咲かせ、墨染の桜 ~ Border of Life)
懐かしい夜は記憶が終わった頃
私はゆっくりと目を覚ました。
そう言えば、あの時…
妖夢は目がおかしくなっていた。
そんなことを思い出して、ずいずい笑ってしまう。
あの子は本当に半人前だけど、
それでも、やっぱり側に置いていまう。
それはきっと、
私にとって、彼女もまた、大切な夢の一つだからなのかもしれない。
やがて、はっきりと目を覚した私は、不意に何かの香りを感じた。
それは、どこか暖かい風に乗ってやって来た。
静かで、優しい、春の澄香(かおり)。
そんな風を楽しみながら、お茶を手に持った時、
ひらり、と、湯飲みの中に、一片の花びらが舞い降りた。
嗚呼!
ようやく、来るのかもしれない、
私の大好きな季節が。
すっかり目を覚ました私は、静かに目を閉じると、
「今日くらいはみんなで…」なんて思いだって、
柔らかな風の中、そっと立ち上がって、
可愛いらしい庭師を呼び付ける。
「もうすぐお花見をするから、みんなを集めなさい。」
っと。
ーーそれは、柔らかな風の中、桜色の白昼夢を見た日のことだった。
epilogue(幽雅に咲かせ、墨染の桜 ~ Border of Life)LRC歌词
[00:08.97]懐かしい夜は記憶が終わった頃
[00:12.08]私はゆっくりと目を覚ました。
[00:15.92]そう言えば、あの時…
[00:18.65]妖夢は目がおかしくなっていた。
[00:22.56]そんなことを思い出して、ずいずい笑ってしまう。
[00:28.35]あの子は本当に半人前だけど、
[00:31.47]それでも、やっぱり側に置いていまう。
[00:38.33]それはきっと、
[00:40.78]私にとって、彼女もまた、大切な夢の一つだからなのかもしれない。
[00:49.41]やがて、はっきりと目を覚した私は、不意に何かの香りを感じた。
[00:57.92]それは、どこか暖かい風に乗ってやって来た。
[01:04.33]静かで、優しい、春の澄香(かおり)。
[01:11.58]そんな風を楽しみながら、お茶を手に持った時、
[01:16.86]ひらり、と、湯飲みの中に、一片の花びらが舞い降りた。
[01:26.06]嗚呼!
[01:28.83]ようやく、来るのかもしれない、
[01:34.02]私の大好きな季節が。
[01:40.01]すっかり目を覚ました私は、静かに目を閉じると、
[01:45.59]「今日くらいはみんなで…」なんて思いだって、
[01:50.24]柔らかな風の中、そっと立ち上がって、
[01:55.83]可愛いらしい庭師を呼び付ける。
[01:59.28]「もうすぐお花見をするから、みんなを集めなさい。」
[02:05.31]っと。
[02:07.38]ーーそれは、柔らかな風の中、桜色の白昼夢を見た日のことだった。