[00:02.85]「--箱庭を騙る檻の中で 禁断の海馬に手を加えて
[00:19.35]驕れる無能の創造神にでも 成った心算なの……」
[00:38.57](崩壊 其れは孕み続けた季節 二月の雪の日 「妹」の記憶)
[00:52.44]救いを求める貴女にArkを与えよう」
[00:56.11]
は月光を受けて銀色に煌いた…
[00:59.95]想い出まで裏切った 冷たい言葉の雨
[01:07.11]幸せだった二人 永遠に届かなくなる前に…
[01:14.92]「ねぇ何故変わってしまったの? あんなにも愛し合っていたのに…」
[01:23.07]涙を微笑みに換え詰め寄る 「Arkと呼ばれる物」を握って…
[01:30.84]--愛憎の箱舟
[01:50.52](因果 其れは手繰り寄せた糸 六月の雨の日 「兄」の記憶)
[01:57.03]信じてたその人に裏切った少女
[02:04.23]新しい世界へと羽ばたける自己暗示
[02:08.12]澄み渡る覚醒は進行という凶器
[02:11.91]最期の瞬間に廻った 歪な愛の記憶
[02:19.06]脆弱な精神が堪えきれず あの日嘘を吐いた…
[02:26.94]律すれば律する程堕ちる 赦させぬ想いに灼かれながら
[02:35.13]まぐわう傷は深く甘く 破滅へ誘う…
[02:42.51]--背徳の箱舟
[03:00.84]被験体#1096 通称「妹」同じく
[03:03.21]被験体#1076 通称「兄」を殺害
[03:08.12]<症例番号12>
[03:09.81]過剰投影型依存における袋小路の模型
[03:12.80]即ち<虚妄型箱舟依存症候群>
[03:14.92]限りなく同一に近づける 追憶は狂気にも似た幻想
[03:44.18]同じ心的外傷重ねれば響きあう けれどそれ以上には…
[03:59.27]「--箱庭を騙る檻の中で 禁断の海馬に手を加えて
[04:16.02]驕れる無能の創造神にでも 成った心算なの?」か…
[04:33.54]在りし日に咲かせた花弁は 暗闇に散り逝くように凛と
[04:50.68]監視卿は天を仰ぎ深い溜息を吐く
[04:54.04]失った筈の<左手の薬指>が虚しく疼いた
[04:57.81]--ふと彼が監視鏡の向こうへ視線を戻すと
[05:00.89]嗚呼…いつの間にか少女の背後には「仮面の男」が立っていた--