始発が導く幸福論歌词

[00:05.90]
[00:30.35]夜明け並に冷たい風が冴え渡った
[00:37.55]腰掛けたベンチかすめる
[00:40.72]明け方のプラットフォーム
[00:44.71]長いことここにいたようにもとれる影は
[00:51.95]実は風前の灯火と 二人は知っていた
[00:57.89]
[00:58.42]数分もすれば暗がりから
[01:02.00]出てくるあいつは鉛の塊
[01:07.06]鋭いスピードでやって来る
[01:12.02]
[01:12.33]そうやって始発が君をさらってく
[01:16.60]何気なく肩に力入れ
[01:20.23]まあいっか…またいつか…
[01:23.92]人前ではそう言い切れるのに
[01:27.41]幸せって思いがあるから
[01:31.06]心はそれに酔いしれていたから
[01:36.12]素直じゃない僕をなんとか丸め込んだ
[01:42.58]
[01:44.84]季節は巡って 薄着で出歩くころ
[01:52.07]同じようにして訪れる
[01:55.13]明け方のプラットフォーム
[01:59.32]またあいつが仰々しい音立ててやってきた
[02:06.48]君は慣れた素振りで軽々腰をあげたんだ
[02:12.61]
[02:12.94]繰り返していれば 徐々に僕も
[02:16.44]すらり言えるはずだったんだ
[02:20.18]「またね」遮るようにして閉まるドア
[02:26.58]
[02:26.85]またもや始発が君をさらってく
[02:31.01]泣かないって決めてたはずなのに
[02:34.66]見送った 手を振った
[02:38.27]なんと情けない顔を伏せた
[02:41.92]幸せって思い出なんかより
[02:45.51]君をあと一度だけぎゅっとしときゃ良かったな
[02:50.76]振り返ればトンネルに消えていった
[02:57.96]
[02:58.80]アーティスティックに切り取られた思い出は
[03:06.14]今や気休め以下になっていた
[03:10.94]諦め悪かった僕もついに愛想を尽かし
[03:18.31]一足遅れの後悔だけがそっと寄り添った
[03:28.70]
[03:29.25]いつもそうなんだ懲りないんだ
[03:32.85]いなくなってから追いかけるんだ
[03:37.86]ぎゅっとしたかった相手は
[03:41.20]始発が連れてった
[03:43.66]そんなもんなんだ
[03:45.45]この涙が幸せって証と思えばまだ
[03:55.06]頭の悪い僕でさえ
[03:58.13]とりあえず落ち着くかな？
[04:01.37]そう思う努力をしてるんだけど
[04:05.43]まだまだだめなんだ まだまだだめなんだ
[04:17.52]
[04:19.07]幸せって思い出なんかより
[04:26.41]君をあと一度だけぎゅっと
[04:32.00]
[04:33.65]幸せって思い出なんかより
[04:39.62]
[04:45.73]
[04:53.97]おわり