百合の日々は追忆の中に潜み薫る歌词

[00:39.15]アラバスターの背骨を
[00:42.23]軋ませ歩くこの現世は
[00:48.58]なぜこんなにも醜く穢れに
[00:53.00]満ちているのでしょうか
[00:58.10]わたしは今日もひとり
[01:02.53]脇目ふらず
[01:05.28]繻子の沓　泥塗れようが
[01:09.93]ただ歩いていたいのに
[01:21.17]声をかけるのは誰
[01:26.17]肩を掴むのは何
[01:31.47]厭わしい者らに湛えた
[01:36.07]微笑は蒼白の蝶
[01:38.43]日常に舞う死
[01:50.02]今はどこにいるの
[01:54.56]わたしの愛しい
[01:59.51]妹たち　お姉さま
[02:03.56]頽れる夜に問う
[02:27.99]かつて麗しの森
[02:32.41]同じひとつの茎に
[02:37.61]連なり咲いたわたしたちは
[02:42.26]ああ美しい白百合 月光の愛人
[02:58.62]忘れぬ　薫りを
[03:08.07]風間に　放って
[03:20.22]しずかに声　合わせましょう
[03:23.22]烟る靄は　震える
[03:26.29]共に謳い　夢を交わし
[03:29.46]甘い眠り　分けあい
[03:32.58]たとえ時を隔てたとて
[03:35.64]つながる　指先　銀の糸
[03:42.00]ひろげた胸　重ねましょう
[03:45.02]濡れそぼって　零れて
[03:48.32]金華の珠　月花の種
[03:51.31]また互いを身ごもる
[03:54.62]けして人が持てなかった
[03:57.65]愛という美学は　ここに在る
[04:30.88]ピジョンブラッドの心臓
[04:34.28]潤ませ視るこの現実は
[04:40.70]なぜこんなにも乾いた
[04:43.82]哀しみが溢れるのでしょうか
[04:49.84]わたしたちはひとりも
[04:54.48]朽ちはしない
[04:57.29]白百合の記憶を抱きしめ
[05:02.05]ただ歩いていくでしょう
[05:04.54]息絶えぬように