制服歌词

[00:29.99]ラッシュ・アワーが疲れを吐き出してる
[00:36.51]人の多さまでがものめずらしげに見えて
[00:43.61]東京駅地下道の人ごみの中
[00:50.48]ひと群れの制服の娘たちがいる
[00:57.70]真新しいスーツ・ケースを提げて
[01:04.07]集団就職で今着いたらしい
[01:11.07]妙に腰の低い男が先頭にたって
[01:17.77]何とか会社の旗など振りまわしている
[01:25.25]家を出る前の晩は赤飯など食べて
[01:31.93]家族揃って泣き笑いしたのかい
[01:38.79]里心だけはまだ田舎の家に置き
[01:45.38]それでも家を出てくる魅力に負けて
[01:57.02]どうですか東京って奴に会ってみて
[02:03.63]とうですか東京って奴の御挨拶の仕方は
[02:10.46]みんな押し黙ったままのこの人ごみは
[02:15.70]そうこれが都会って奴の御挨拶の仕方なんだよ
[02:24.49]初めから都会に出ていかなければ
[02:30.46]いつまでも都会でなくてすんだのに
[02:38.02]きれいに暮らしてゆけるところは
[02:44.16]どこか他のところのような気もするよ
[02:52.51]今はまだ驚いていることだけですむけれど
[02:59.24]もうすぐ判るさ驚かなくてすむさ
[03:06.19]駆け引きのうまい男ばかり出世して
[03:12.47]きれいな腹の男はもう拗ねてしまってる
[03:24.51]
[03:52.20]これからきみは日曜日だけを待つんだね
[03:58.90]悲しみの唄がなぜ街に流れるかも判ってきて
[04:05.96]使うのに容易く稼ぐのに辛い
[04:11.82]そんな給料の苦さも知ってしまうんだろうね
[04:19.90]今度きみが故郷に帰ってゆくまでには
[04:26.52]親に語れない秘密のひとつやふたつは
[04:33.50]できてしまって嘘もついてしまうんだね
[04:40.09]騙された男のことはきっと話さないだろうね
[04:48.16]ぼくはこれから大阪へ行くところ
[04:54.67]いちばんきれいだった女の子の顔など思い出し
[05:01.79]制服が人ごみの中に消えてゆくのを
[05:08.34]振りかえりながらぼくは見送っている