[00:00.00] 作词 : カンザキイオリ [00:01.00] 作曲 : カンザキイオリ [00:16.17]「昨日人を殺したんた」 [00:18.31]君はそう言っていた [00:21.28]梅雨時ずぶ濡れのまんま、 [00:23.08]部屋の前で泣いていた [00:26.53]夏が始まったばかりというのに、 [00:28.83]君はひどく震えていた [00:31.55]そんな話で始まる、あの夏の日の記憶だ。 [00:49.04]あの夏が飽和する [00:56.39]「殺したのは隣の席の、いつも虐めてくるアイツ。 [01:01.14]もう嫌になって、肩を突き飛ばして、 [01:03.94]打ち所が悪かったんだ。 [01:06.59]もうここには居られないと思うし、どっか遠いとこで死んでくるよ。」 [01:11.79]そんな君に僕は言った [01:14.11]「それじゃ僕も連れてって」 [01:17.07]財布を持って、ナイフを持って、 [01:19.78]携带ゲームもカバンに詰めて、 [01:22.58]いらないものは全部壊していこう [01:27.81]あの写真も、あの日記も [01:30.45]今となっちゃもういらないさ。 [01:33.16]人殺しとダメ人間の [01:36.95]君と僕の旅だ。そして僕らは逃げ出した。 [01:46.14]この狭い狭いこの世界から。 [01:49.13]家族もクラスの奴も何もかも [01:51.80]全部捨てて君と二人で [01:54.54]遠い遠い誰もいない場所で二人で死のうよ。 [01:58.93]もうこの世界に価値などないよ。 [02:01.65]人殺しなんてそころ中 [02:04.14]湧いてるじゃんか [02:05.44]君は何も悪くないよ [02:07.62]君は何も悪くないよ [02:26.24]結局僕ら誰にも愛されたことなどなかったんだ。 [02:30.91]そんな嫌な共通点で [02:33.58]僕らは簡単に信じあってきた [02:36.92]君の手を握った時、微かな震えも既になくなっていて [02:42.18]誰にも縛られないで二人 [02:44.50]線路の上を歩いた。 [02:47.39]金を盗んで、二人で逃げて、 [02:50.11]どこにも行ける気がしたんだ [02:52.78]今更怖いものは [02:55.75]僕らにはなかったんだ。 [02:57.94]額の汗も、落ちたメガネも [03:00.65]「今となっちゃどうでもいいさ。 [03:03.14]あぶれ者の小さな 逃避行の旅だ」 [03:14.01]いつか夢見た優しくて、 [03:16.17]誰にも好かれる主人公なら、 [03:19.26]汚くなった僕たちも見捨てずに [03:22.11]ちゃんと救ってくれるのかな。」 [03:24.58]「そんな夢なら捨てたよ。 [03:26.57]だって現実を見ろよ。 [03:30.19]シアワセの四文字なんてなかった、 [03:32.00]今までに人生で思い知ったじゃないか。 [03:35.34]自分は何も悪くねえと [03:37.85]誰もがきっと思ってる。」 [03:56.49]あてもなく彷徨う蝉の群れに、 [03:59.03]水も無くなり揺れ出す視界に、 [04:01.77]迫り狂う鬼たちの怒号に、 [04:04.38]バカみたいにはしゃぎあいふと君けナイフを取った。 [04:08.31]君が今までそばにいたなら [04:10.82]ここまでこれたんだ [04:12.64]だからもういいよ。 [04:13.94]もういいよ」 [04:14.94]「死ぬのは私一人でいいよ」 [04:27.30]そして君は首を切った [04:29.20]まるで何かの映画のワンシーンだ。 [04:32.36]白昼夢を見ている気がした [04:35.02]気づけば僕は捕まって。 [04:37.74]君がどこにも見っからなくって [04:40.39]君だけがどこにもいなくって [04:43.07]そして時は過きていった [04:45.25]ただ暑い暑い日が過ぎてった [04:48.25]家族もクラスの奴らもいるのに [04:50.72]なぜか君だけはどこにもいない [04:53.68]あの夏の日を思い出す。 [04:55.87]僕は今も今でも歌ってる。 [04:58.87]君をずっと探しているんだ。 [05:01.40]君に言いたいことがあるんだ。 [05:04.21]九月の終わりにくしゃみして [05:06.69]六月の匂いを繰り返す。 [05:09.29]君の笑顔は [05:10.57]君の無邪気さは [05:11.92]頭の中を飽和している [05:14.81]誰も何も悪くないよ。 [05:17.30]君は何も悪くはないから [05:20.04]もういいよ。 [05:20.86]投げ出してしまおう [05:22.79]そう言って欲しかったのだろう?なあ?