[00:01.92]過度な漏洩を危惧した [00:03.74]ビオトープに思慮が及ぶなら [00:05.90]割れたショーケースの破片すら [00:07.99]その無垢な肌を赤く汚してしまう [00:10.44]窓の投影と目を逸らす [00:12.49]アバターに貼り付けた虚栄が [00:14.57]やり過ごしてる注射の痕が [00:16.80]もう見たくない [00:19.28]コピー ペーストの建前 [00:21.18]滞る秩序への建前 [00:23.32]借りてきた猫のような仕草 [00:25.48]放課後の薄い酸素を流し込んだ [00:28.02]あれは五日前あなたが [00:29.85]ふと此方に放った視線だ [00:32.44]木造の古い校舎は [00:34.24]よく燃えるだろうな [00:40.82]溶けてく千羽鶴の余命を数え [00:49.55]さよならする想像をしてる [00:53.52]飲み干した言葉が [00:55.63]今も溶けないまま [00:57.85]もう何度後悔の意味を苛んだ [01:02.27]繰り返す自問は償いのつもりか [01:06.58]犯人は紛れも無いのに [01:11.01]命の重みなんて [01:13.06]分からないままだった [01:15.22]黙祷と焼香の中に飽いている [01:19.70]供えられた花は俯いて笑っていた [01:23.97]新品の机の上で [01:29.13]透明を生かしてるのは [01:30.88]まだ幼いという言い訳だ [01:32.95]時代が違えば私達は [01:35.22]仲睦まじく笑って話せたのかな [01:37.81]上履きに染みる体液 [01:39.59]検閲されたような教科書 [01:41.58]黒板消しに咽る肺臓 [01:43.60]椅子の無い席 [01:46.44]その気になればいつだって [01:48.48]助けられるのだと思ってた [01:50.48]でもそう思ってるだけだった [01:52.60]結局自分以外どうでも良かった [01:55.36]原因なんて覚えてない [01:57.27]ただお気に召さなかったのだろう [01:59.72]あの時笑ってた奴は [02:01.54]どうしてるんだろうな [02:08.33]鈍い音が響いた授業の終わり [02:16.80]野次馬の中 鼓動は消え [02:25.48]消えたのは誰だった [02:27.35]見てたのは誰だった [02:29.60]同情も傍観もその首を絞めた [02:33.95]ヒトを嗤うように 寒空に啼く鳥 [02:38.34]先生と終わりのチャイム [02:42.72]全部壊したくて [02:44.73]でも何も出来なかった [02:47.08]あぁなんて貧弱で卑劣な動物 [02:51.45]星空に祈りを もうどうか救いを [02:55.73]天高く上る火柱でみんな溶かして