[00:10.060]ためいきを乗せたバスが走る [00:19.531]私だけ他に誰もいない [00:28.425]なぜだか道が摇れてる [00:38.323]たぶん冬の蜃気楼 [00:45.590] [00:48.948]終点のここでバスを降りる [00:58.715]からっぽの箱のままで戻る [01:07.410]いつもの場所で眺める [01:17.228]今日も海は鳴いてる [01:25.101] [01:28.234]晴海埠頭にたてば私に近い海 [01:38.011]北へ向かう翼 白い線を描く [01:47.050]ふり返れば波風 [01:56.408]さよならだけ沈む [02:05.983] [02:07.533]桟橋を人の影が降りる [02:17.249]古ぼけた長い板が軋む [02:25.936]真冬の空は砂色 [02:35.837]コートの襟をあわせた [02:43.071] [02:46.710]晴海埠頭にたてば私に近い海 [02:56.529]見知らぬ国の船 蒼い灯ともす [03:05.427]ふり返れば面影 [03:14.892]呼び止めれば消えた [03:24.325] [03:25.968]晴海埠頭にたてば私に近い海 [03:35.819]鉛色の雲がやがて雨に変わる [03:44.433]ふり返れば面影 [03:54.275]呼び止めれば消えた [04:04.785]