[00:21.32]震え届く風 頬撫でゆく [00:26.45]静寂に抗う赤子のように [00:31.43]抱え込み離さなかった [00:35.53]籠は容易く崩れ去る [00:44.13]限られた時間(とき)と空間(はざま)をゆく [00:49.16]瑠璃の鳥 示した星の兆し [00:54.28]月を背にした暗闇さえも [00:59.07]いとおしく思える [01:04.16]罅(ひび)割れ欠けていく [01:08.28]歪んだ糸模様 [01:14.24]届かない叫びを [01:18.98]この胸に押さえて [01:23.40]翳(かざ)した手のひら すり抜けていく [01:29.14]思い出せもしない [01:33.79]打ち棄てた身体 迷いの中 [01:39.33]漂い辿り着くのは 途切れた軌跡 [01:50.19]明ける空を忌み 影落とす者 [01:55.14]望むべきものは ここに無いと [02:00.26]踏み出した土は脆くて [02:04.39]孤独のままに 堕ちてゆく [02:09.84]閉ざされた世界を 破り逃れるなら [02:20.31]儚い願いは 叶えられるはずもない [02:29.58]確かな記憶を紡ぐように [02:35.30]悲しみが見えぬように [02:39.93]懼(おそ)れた答えは無間(むげん)の中 [02:45.45]出でた殻は紅く染まった― [03:10.22]翳した手のひら すり抜けていく [03:16.19]もう失くしたくない [03:20.58]奇蹟を信じた無垢の心 [03:26.10]取り戻すために [03:30.59]光を集めた瑠璃の鳥よ [03:36.17]焦がれ続けた鳥よ [03:40.84]打ち棄てた身体 振り向かずに [03:46.37]果てのない旅路へ 遠く彼方へ [03:56.99]