[00:00.000] 作词 : *Luna ,音はつき [00:01.000] 作曲 : *Luna [00:14.587] 毎日は単調で 仕事は低調 [00:18.589] でも マニュアルの通り [00:21.053] にらみ合う数式と ズレていく正解 [00:24.950] あぁ また平謝り [00:28.649] [00:40.201] 評定は上位安定 [00:42.394] お守り代わりは「あなたなら”大丈夫”よ」 [00:46.639] きっと将来安定 [00:48.791] 幸せのレールが見えてきた [00:51.562] [00:52.047] 一つ一つ積み上げてきたんだ [00:55.165] 知識も能力も学歴も [00:58.637] 僕が歩いてきた道だ [01:01.592] それが幸せの近道だ [01:04.402] [01:04.859] 高く高く積み上げてきたんだ [01:07.947] プライドも信頼も称賛も [01:11.189] 大丈夫だ 僕は 大丈夫 [01:14.637] ダイジョウブ [01:15.799] [01:16.987] それなのになぜ こんな息苦しくて [01:21.116] 繰り返す毎日は憂鬱で [01:25.133] 僕はいつだって最善を選んできたのに [01:29.307] [01:30.019] 呪文のように張り付いたあの言葉も [01:34.197] 今はもう恨めしく思えてきて [01:38.021] そうだ そんなお守りなんてなくたって [01:45.378] [01:55.718] 「先輩、一杯連れてってくださいよ!」 [01:58.631] 「悪いけど、資料作らないといけないから…」 [02:00.990] 「じゃあ俺手伝いますよ!」 [02:02.319] 「いやいや、いいって」 [02:03.767] 「あー、ここの会社、この前仕事したんですけど今でも仲良くしてもらってるんで、俺だいたいわかりますよ!」 [02:09.388] 「そういう問題じゃないだろ…仕事なんだから…」 [02:11.944] 「まあまあ。とりあえず手伝わせてもらいますから!」 [02:14.432] 「はあ。明日何か文句言われたら、僕の責任になるんだからな」 [02:19.413] 「後輩の伸びしろを信じてみてくださいよ♪」 [02:22.030] 「そんなに世の中、甘くないって…」 [02:23.972] [02:24.778] 一つ一つ当てはめていくんだ [02:28.023] 真面目に誠実に実直に [02:31.390] 信じるべきは嘘のない数字 [02:35.122] 勝ちの方程式だ [02:37.155] [02:37.533] そこに抜け道など存在しない [02:40.756] 無視して上手くいくなんてありえない [02:44.081] 本当にそれで 大丈夫? [02:47.406] ダイジョウブ [02:48.926] [02:49.744] この毎日にどこか嫌気が差して [02:53.991] 「どうでも良い」言葉がこだまして [02:58.046] 僕は間違いだとわかっていたのに [03:02.924] 提案に丸め込まれてしまった [03:10.939] [03:15.678] 「先輩!昨日の資料、一発OKだったんですか?」 [03:19.203] 「…ああ」 [03:20.094] 「いやぁ~よかったですね!向こうの部長さんもご機嫌でしたよ」 [03:23.438] 「お前、連絡取ってんの?」 [03:25.065] 「よく一緒にゴルフとか行くんですよ。先輩も今度…」 [03:27.469] 「橘、ちょっと来い」 [03:30.658] 「今回のプロジェクト、先方から担当を変更してほしいと要望があった」 [03:35.767] 「え…」 [03:36.702] 「真面目すぎて面白味がないんだとさ、橘は。……」 [04:04.727] [04:05.595] 逃げ出した [04:07.321] 本当はどこかで [04:09.869] 腑に落ちてしまった自分がいた [04:16.499] [04:19.330] 気がつけば走ってた [04:22.543] 雑踏をかき分けてどこかへ [04:27.765] もういっそ消えてしまいたいと思った [04:31.842] [04:32.864] 一つ一つ積み上げてきたのに [04:36.171] 真面目に誠実に実直に [04:39.577] でもその先がどこに向かうかも不鮮明で [04:45.615] [04:46.010] 高く高く積み上げた塔が今 [04:49.276] 思い出したように崩れていく音がする [04:54.450] 飲み込まれていく [05:28.885] [05:29.405] 「気づけばなんとなく見覚えのある山を歩いていた [05:34.029] ここなら誰にも迷惑をかけないと思ったのかも知れない [05:39.775] こんなときまでクソ真面目な自分がなんだか笑えてしまう [05:43.923] 結局僕はどこを目指して何を積み上げてきたんだろうか」 [05:51.339]