[00:00.000] 作词 : 秋田ひろむ [00:01.000] 作曲 : 秋田ひろむ [00:13.212] 際立って透明な 霜が降りる頃 [00:18.567] 鴉の目玉は瑠璃色 [00:23.034] 凍てつく寄る辺ない夜を [00:30.155] 忌々しく睨み続けたから [00:34.839] [00:39.846] 街へ降りれば石を投げられて [00:45.111] 森では鼻摘まみ者 [00:49.838] ほとほと疲れて逃げ込む [00:56.733] 納屋で憂鬱を育てた [01:01.043] [01:02.920] 愛されたいと願うことを [01:09.060] 恥じてしまうには十分だった [01:14.390] この長い孤独は [01:18.566] [01:19.754] この羽根が黒く染まってしまったのは [01:26.029] 妬みで黒ずんだ泉に浸したから [01:32.027] 声が酷くしゃがれてしまったのは [01:37.771] 憎たらしい人生を 夜通し罵り続けたから [01:47.596] [01:50.631] 失意のほとりで 出会ったあの人は [01:56.061] 桑の実の紅い目玉と白い羽根 [02:03.221] 陽の光集め 故郷へ帰る旅路の途中 [02:11.765] [02:13.909] 普通じゃないのは人と違うから [02:20.177] 人と違う二人が揃えば [02:25.421] 僕らだけの普通 [02:29.721] [02:30.847] その羽根が白く空にはためくのは [02:37.159] 故郷の雪景色の天鵞絨を纏うから [02:43.075] 僕らきっとどこか似ていた [02:48.847] それはこの地上で 同じ痛みに集うから [02:59.099] [03:07.536] 「ここにいるべきじゃないよ [03:09.800] もっと相応しい場所があるよ」 [03:13.039] 君はそう言い旅に戻った [03:15.890] 白い羽根が空に際立った [03:18.884] 同じ色に交れば普通で [03:21.781] 他に交れば僕ら除け者 [03:24.791] 所在変われど僕は変わらず僕で [03:28.146] ある この羽根と等しく [03:30.832] そんな僕を僕は誇るよ [03:35.536] [03:36.137] この羽根が黒く 忌まわしくはためくのは [03:42.364] 僕が僕である痛みに羽ばたくから [03:48.167] 声が酷く耳障りなのは [03:53.973] 憎たらしい人生を 未だに罵り続けるから [04:04.237] [04:25.079] 際立って透明な 霜が降りる頃 [04:30.320] 白鳥の目玉は紅色 [04:34.852] 旅路のもの懐かしさと [04:41.959] 別れた人に泣き腫らすから