[00:00.652]決して熄えない、私のフランマ。 [00:05.400]貴女のしあわせ、燃やしてあげようか? [00:09.651]爛れた炎[おんな]にさせたのは、 [00:13.144]あの夜の貴方の言葉。 [00:16.406]「君だけ、愛してる」 [00:34.901]貴女に帰すあいだだけ、許されるこの微熱。 [00:42.400]これ以上、共[とも]してはならない、 [00:45.895]ひと夏の火遊びを。 [00:49.901]燻って、煩わしくて、熄んでいて、煽りやすい。 [00:53.906]私にしか見せない、日陰の顔。 [00:58.145]ねぇ、貴女は知らないのでしょう? [01:01.405]それだけが、私の炎。 [01:05.899]熔け落ちるほど求めてる愛を、 [01:09.404]味わう貴女が地獄ほど憎い。 [01:13.399]爆ぜてしまえという本心を、 [01:16.906]灰にする貴方の言葉。 [01:20.146]「誰より、愛してる」 [01:38.652]ひとりになるのが怖くて、焚きつけた出来心。 [01:46.152]貴方が着替える前の、ジャケットに残り火を。 [01:53.395]燦やかで、煌めいて、煖かくて、燥いでる。 [01:57.647]私には届かない、日向の顔。 [02:01.905]ねぇ、貴女はどんな気分? [02:05.146]燗えたぎる、私の炎。 [02:09.651]私の愛を燈されたあとの、 [02:13.145]笑顔で燿く彼だけ見ていれば? [02:17.405]煤けた私の正体を、 [02:20.646]炙り出す貴方の言葉。 [02:24.152]「本当に、愛してる」 [02:42.648]眠る時はひとり。秘密守るのもひとり。 [02:46.395]私だけ。どうして、どうして? [02:49.902]あぁ……勝てない。 [02:53.653]その烙印が身も焦がす、私の炎。 [02:59.898]貴方のここに火傷跡つけて、 [03:03.649]どこにも帰れない躰にしてみたい。 [03:07.897]午前0時にまた煙に巻かれ、 [03:11.857]私が私じゃなくなる、その前に。 [03:15.352]決して熄えない、私のフランマ。 [03:19.101]お前のしあわせ、いま燃やしてやろうか? [03:23.352]爛れた炎[おんな]が妬いたのは、 [03:26.601]この夜も貴方の言葉。 [03:30.107]「それでも、愛してる」