[00:26.913]うらら晴天より落下する稲光 [00:33.626]ぽつり立つる一つ木の髄を貫いた [00:40.183]涼風人の心知るならば [00:46.975]あまねくなにそれより麗し髪を揺らせよ [00:53.349]息を吐いて止めた 風に震える君の前髪 [01:07.925]僕のヌースは弾けて吹き飛んだ [01:14.168]まだ意識の底の底で ただ鼓動が脈を打つ [01:37.234]霞雲霧雨となって地を濡らし [01:43.948]土を巡りて森に人に芽を吹かす [01:50.766]ああ水よ彼女にも染むならば [01:57.453]見えざるその胸の奥深くしのび知らせよ [02:03.853]まるで春は渺々 花もはじらう芳し香り [02:18.377]神のロゴスもかすんで地に堕ちた [02:24.751]祇園の鐘はまだ遠く [02:54.061]君は満ちる月の光 [03:01.166]君は明けゆく東の尾根の空 [03:08.715]僕の目には君のみいまそかり [03:14.959]ただ春の夜夢深く [03:18.851]突風吹きて踊る髪に時雨の降れば [03:24.728]雨の滴るいつくしうなじ [03:32.278]僕のヌースは弾けて吹き飛んだ [03:38.626]まだ意識の底の底で ただ鼓動が脈を打つ