[00:23.00]まがい物の記憶 [00:27.28]君を埋めたアスファルト [00:33.32]踏みつけた蝉の死骸 [00:37.66]下ろし立ての靴を汚した [00:43.32]諦めたようにね そっとまぶたを閉じた [00:48.65]飲みこぼした水が首を伝い [00:53.93]熱を舐めた [00:56.94]汗ばんだ体捩らせ [01:01.94]だるそうに口を開けた [01:07.60]あいしてる 吐き捨てたような声が [01:13.73]耳にこびりついたまま [01:17.8]一人果てた [01:29.65]見る気の無いテレビ [01:33.95]汚い海 人の群 [01:39.84]生ぬるい部屋の中で [01:44.29]溶けた君に溺れていたい [01:49.97]食べ飽きた桃から 滴る甘い雫 [01:55.33]むしゃぶりつく肌はいつも同じ [02:00.59]白い背中 [02:03.60]ざらついた舌を絡ませ [02:08.57]泥濘に指を入れた [02:14.21]もういいよ ただそれだけほの言葉が [02:20.48]言えないまま過ぎて行く [02:23.76]淀む季節 [02:56.64]薄明るい朝に微睡みながら触れた [03:01.99]知り尽くしたはずの君の胸が [03:07.22]砂に変わる [03:10.27]浅はかな 夢の代償 [03:15.27]追憶を波が攫う [03:21.1]あいしてる 枯れ果てたような声は [03:27.16]誰にも届かず消えた [03:30.39]夏の終わり