飾らぬヒト 御託並べて未来を乞うより 星眺めて時を待つ方がいい 命チクチクと縫い付けられた ぼくの皮膚は着きる物にすぎないが この運命(さだめ)は脱げない 燦々と太陽が照りつけたとしても 溶けない気持ちが胸のポケットに 敵を知ることで勝ちを得るより 己を知ることで価値を得たい 命からがらにいきながらえた ぼくの武器は有り物にすぎないが まだ兜は脱げない 寒々と北風が吹きつけたとしても はためく気持ちの幟揭げて 裸の気持ちをぼくに見せて ぎらぎらと太陽がきみの気を逸らしても まざまざと北風がきみの手を引いていっても 飾らぬ気持ちをきみに着せよう