「赤と黒の円舞曲」 色褪せる針が刻んだその日々は 染み込むように爪先を蝕んで 「さぁ、」 誰かが囁く 哀しみを塗り潰して 求めたのは 赤く、赤く、 何処にも逝けめ雫 重なり合う貴女と踊りましょう 止まらない足取りに誘われるまま 甘く溶かした囁きで滿たされる 葬いの綠は黒く 繰り返すの くるり、くるり、 零れる赤の色に 幕を降ろす事はしないから さぁ、廻る舞台上で 奈落までも私と踊りましょう