束ね糸 褪せた髪を束ねて縛り纏う 細い糸で頼りない繋ぎ目 目に映るもの飛び込んだその声と 触れた感触のそれを示す温度 些細囁く その顔も全部しるしていく 通す束ね糸 限られた距離で 記憶を一つずつ繋ぐ終わりそうな 通す束ね糸 悲しき限りは 他を破り捨てても君は繋ぎ留めてたい 雨が止むまで覚えていた顔 貴方を忘れて無くさないように