花鳥風月 作词 : ナタP 作曲 : ナタP 春を濡らす時雨の音色が絶えたとき そのわずか一瞬に蛹は蝶になる 燃ゆる夏に蝉の声が満ちゆけば 地下に埋もれた骸さえ夢を見る 願いも約束も 砂丘の陽炎 そっとなぞった 朧げで艶やかな輪郭 花のように散りゆく身ならば 鳥のような自由さえも と あそべ あそべ 勝ちや負けやに どうせ儚き夢物語 風の随に抱き抱かれて 月が照らしたこの情念 くるえ くるえ 肉も晒して 賽の河原の数え歌 くるりくるり回る空 ゆらりゆらり変わる雲 いつかいつかと阿呆が言う 刹那刹那にすべてあり 美しものだけがただ真理 秋を焦がす枯葉の色が薫るとき ただすべて一切の記憶は過去になる 氷る冬に息絶えた虫たちと やがて静かに舞い降りる雪光 憂いも喜びも ひとひらの幻想 そっと奏でる 不確かなかりそめの旋律 月のように欠けたる身ならば 風に抱かれ空にも浮かぶ と うたえ うたえ 天に地獄に いつか儚き夢物語 鳥に生まらばあてどもあれど 花と咲きたりこのいのち この世 あの世 夢幻うたかた 賽の河原の一輪花 はらりはらり惑う雪 ひらりひらり泳ぐ蝶 まだかまだかと阿呆が舞う 既に既に我は見たり 麗しものだけがただ真理 花のように散りゆく身ならば 鳥のような自由さえも と あそべ あそべ 勝ちや負けやに どうせ儚き夢物語 風の随に抱き抱かれて 月が照らしたこの情念 くるえ くるえ 肉も晒して 賽の河原の数え歌 くるりくるり回る空 ゆらりゆらり変わる雲 いつかいつかと阿呆が言う 刹那刹那にすべてあり 美しものだけがただ真理