[00:13.73]三界の狂人は狂せることを知らず [00:16.93]四生の盲者は盲なることを識らず [00:19.78]生まれ生まれ生まれ生まれて生の始に暗く [00:23.64]死に死に死に死んで死の終わりに冥し [00:26.52]——————空海「秘蔵宝錀」 [00:26.64] [00:27.06]今は昔 御伽話 生と死がある程度には人の形 [00:29.88]望まれない身の上の意味も耳を立てずとも聞こえてくる [00:32.96]忌み子としての私 [00:34.24]思えばあの日が分岐路 まだ打てない終止符を [00:36.55]誑かされ恥を重ねた男の末路は見るも無残 [00:39.67]傷も深く 煙が立つ 集まる好奇の目が夜に輝く [00:42.85]火消し虐しく千里を走る悪事は時をかけて世に憚る [00:46.49]無理難題 表舞台から遠ざかる 見るに耐えない [00:49.63]止まない涙雨が燻らせた憎悪がいつしか消えない焔と化す [00:53.30] [00:53.38]憎しみの灯人が道標 人影 後ろから近づく [00:58.14]不死の山 力づくで手にした成果は奇しくも生と死の消し方 [01:01.62]逃げ道 赤富士を背に探す [01:03.10]狂おしい満月の下 蓬莱の人の形 [01:06.00] [01:06.21]魂揺らめく [01:09.49]身に宿る不尽の火が輪廻を燃やす [01:16.61]甦る蓬莱の焔 [01:19.81]永遠に続く [01:22.89]今も尚、不尽の火がこの身を焦がす [01:29.83]月まで煙る不死の焔 [01:33.06] [01:33.23]不老不死 注意深いだけ 四六時中訝しがられる [01:36.32]人妖、亡霊、人間を並べる 暗い輪廻の開放 [01:39.37]今や流浪人 風来坊 終わらない 永遠の苦輪が代償 [01:42.81]人里離れ結界を潜りて流れ着くは何処 [01:45.70] [01:45.79]光陰矢の如し 幾百の年を重ね相まみえる この目を疑う [01:49.61]曖昧になる昼と夜の合間 見える姿は月の真下 [01:52.66]相対し伸ばす手先に忍ばした恨み辛みが紅に染まる [01:56.34]儚く笑う人の形をとた抜け殻を焔が溶かす [01:59.51] [01:59.58]退屈で無気力な日々 あの頃に成り代わり [02:03.24]殺し合いばかりの日常に救われる皮肉にも [02:06.43]最大の大罪の犠牲者の死生観 [02:08.91]止まった早送り 山奥に独り潜み静観 [02:12.31] [02:12.37]数ある異変も四方山話 穢き世 靄がかかるも野放し [02:15.94]肝試しに取り乱し 笑う月人 遥か彼方の戻り橋 [02:19.24]夜雀も黙る 無くなる代替の媒体は真実を晒す [02:22.67]丑三つ刻 満月の下、蓬莱の人の形 [02:25.61] [02:25.63]魂揺らめく [02:28.88]身に宿る不尽の火が輪廻を燃やす [02:36.08]甦る蓬莱の焔 [02:39.41]永遠に続く [02:42.18]今も尚、不尽の火がこの身を焦がす [02:49.24]月まで煙る不死の焔 [02:52.47] [02:52.56]籠女 籠目 [02:55.55]口ずさむ罪と罰は誰が為 [02:57.44]不死の病はやがて蓬莱 月の姫 [02:59.02] [02:59.12]何時、何時出やる [03:02.11]後ろの正面が燃え上がる [03:04.13]穢き世の美しき檻 [03:05.50] [03:05.56]永遠の命 夜は幻 [03:08.60]狂気に満ちた不可視の珠 [03:10.29]物語の終わりとて始まりの話 [03:12.57]草木も眠る丑三つ時 [03:15.27]人間も妖怪も無い殺伐とした夜 [03:17.40]名の通り永夜抄 再構築 [03:19.87]月まで煙る不死の焔 [03:22.68] [03:22.74]焼き尽くす [03:25.26]身に宿る不尽の火が輪廻を燃やす [03:32.45]甦る蓬莱の焔 [03:35.64]永遠に続く [03:38.38]今も尚、不尽の火がこの身を焦がす [03:45.62]月まで煙る不死の焔