[00:25.55]遙か昔 わたしたちが [00:29.70]緋色の翼に抱かれていた [00:31.60]其の記憶 [00:34.13]繭に動く蚕のように [00:38.48]紡ぐ白日夢 絹の千早に包み [00:43.38]それは未來 祈り以て [00:47.45]暗黒も裂けるほどの [00:49.51]麗しき光景 [00:52.22]闇の中か 光なのか [00:56.46]滅亡の影を導く [00:58.35]蹄の音は鳴り [01:05.57]転生せよ 民族の血 [01:14.45]山を砕く 河のごとく [01:23.60]まだ間に合うだろう [01:25.60]終焉の宴には [01:35.27]日の出づる処に [01:43.01]こうしてまた生まれ [01:50.36]翔ぶ術を失くしてもこころは [01:54.82]尊き時へと舞い戻る [01:59.51]此処で知る生きることの神秘 [02:04.00]其の共鳴 [02:08.35]畏れなき明日の世など [02:17.44]在りはせぬと [02:35.48]天が穿つ 銀の奈落 [02:39.56]月宮殿から届く [02:41.23]交情の矢文 [02:44.30]独りでなく一つでない [02:48.48]なぜそれを忘れ [02:49.65]孤獨ばかり彩る都 [02:57.71]穢れ受けぬ胸に沈む [03:06.57]誰を想う痛みのけん [03:15.61]捧げることだけが [03:17.74]この巫女のいくさなり [03:27.37]日の沈む処に 生贄を埋めよう [03:42.49]白い指 朱い骨繋いで [03:46.94]羽撃く代わりにわたしたちを [03:51.51]共に持つ命の強かさ [03:56.02]其の儚さ [04:00.48]哀しみを塞ぐことが [04:09.51]できなくとも [04:30.62]日の出づる処に [04:38.60]こうしてまた死して [04:45.82]来る夢に帰っては見果てぬ [04:50.32]愛しい時へと舞い上がる [04:55.01]幾度見る生きることの豊饒 [04:59.31]其の源 [05:03.79]月を背に聳え建つは髑髏ヶ城 [05:18.60]畏れなき人の世など [05:27.38]在りはしない