[00:09.26]ご予約はいつでもお受けします [00:15.00]さ迷う旅人よ [00:21.15] [00:34.72]ありふれた日常の [00:38.65]路地裏に門はある [00:42.51]葡萄樹這う煉瓦塀で [00:46.41]嗤う灰猫 [00:49.27]メイドのわたしたちは [00:53.46]薔薇と百合の名を持つ [00:57.10]でもどちらも闇に開く [01:01.19]貴方の夢のように [01:04.10]逢魔ヶ刻が誘う [01:11.56]ただひとつの夜 [01:17.01]お招きいたしましょ [01:21.91]蝶のランプ 高い窓へ灯し [01:26.31]ロビーに揺れる影 [01:29.58]暖炉の火へ重い荷物をくべてみて [01:35.75]惜しいものなんか無いはず [01:42.28] [02:03.57]脱いだ服は抜殻 [02:07.26]翼をもがれたブーツ [02:10.98]もうどこにも行かずに済む [02:15.08]すべてが足りる [02:18.37]逢いたい人がいたら [02:21.97]いま目を閉じればいい [02:25.66]茉莉花茶の香りの中 [02:29.74]遠い恋 甦る [02:33.05]優しい追憶ほど [02:40.43]薄れてゆくもの [02:46.26]おやすみなさいませ [02:50.51]月の糸で 織ったシーツの底 [02:55.06]忘れた子守唄 思い出して [02:59.37]金糸雀が歌い奏でる [03:04.35]生まれる前へと 戻って [03:15.06] [03:40.77]お帰りなさいませ [03:48.66]明けぬ宵へ [03:50.04]さあ心ゆくまで [03:52.36]ご予約の二度目は [03:56.20]必要ない [03:57.72]旅を終えた人よ [04:01.37]お迎えいたしましょ [04:05.62]淋しければ 美酒のグラス掲げ [04:10.02]サロンに踊る影 言葉はなく [04:14.46]知らない者たち同士で [04:19.55]ここでは素顔が仮面よ [04:25.35]いつまでも変わらない [04:28.97]わたしたち待っているわ [04:34.04]