[00:26.04]- - - [00:30.07]一片一文灰散る如く [00:35.10]薄霞 時は降り積もる [00:39.76]毀れる躰はああ何処で [00:42.19]朽ちゆくのでしょう [00:45.10]蠢く私の不浄の指は [00:50.04]毒の絲吐いて女郎蜘蛛 [00:54.68]縛られた過去の亡霊と [00:57.19]人肌を縊る [01:00.11]綺麗事ほどお笑い種の [01:05.08]表を越えて渡りませ [01:08.84]本当は 悪いお人であらしゃりますか [01:14.74]愚か恋しや 痴人の愛の [01:17.65]果て無き情け縺れ [01:20.10]堕ちては外道 縋れど地獄 [01:22.58]のぼる気も失せ蜘蛛の糸 [01:25.18]如夜叉燃しませ 戀の恨道 [01:27.74]引き返せぬのならば [01:29.94]覚悟の腹はいざ [01:32.50]抜く鞘ひらひら段平翳して [01:38.20]- - - [01:40.06]刺青の薫り墨染めの桜 [01:45.09]漆の闇へと隠しつつ [01:49.72]はるかに 愛する痛みなら [01:52.22]膿み尽くしたでしょう [01:55.05]見上げる宵には裸木の骨 [02:00.08]生きれど女は月髑髏 [02:04.78]白珠の下腹満ちるたび [02:07.17]生まれ出づる死よ [02:10.09]朝日を知らぬ赤子のように [02:15.04]血肉包まれ眠りませ [02:18.84]本当に 可哀いお人であらしゃりますね [02:25.05]いのち愛しや 賽の河原の [02:27.68]石積み遊び憫れ [02:30.13]通るは百鬼 罅ぜる鬼灯 [02:32.69]転ぶ間もなく針の山 [02:35.13]女夜叉抱きませ 懺悔野ざらし [02:37.76]二度と帰らせまいと [02:40.11]占う吉凶は [02:42.55]剥ぐ爪はらはら花弁数えて [02:49.20]- - - [03:09.77]怖いお人であらしゃりますか [03:14.87]いのち惜しかろ 飲み乾す咽に [03:17.82]爛れる情の苦し [03:20.12]秘すれば仏 焼かれて般若 [03:22.61]崩れゆくほど麗しや [03:25.23]女夜叉抱きませ 夢の通い路 [03:27.73]二度と戻れぬように [03:30.08]踏み出した足首 [03:32.58]舞う雪はらはら六花に埋もれて [03:39.55]- - - [03:40.20]愚か恋しや 痴人の愛の [03:42.73]果て無き情け縺れ [03:45.12]堕ちては外道 縋れど地獄 [03:47.66]のぼる気も失せ蜘蛛の糸 [03:50.10]如夜叉燃しませ 戀の恨道 [03:52.73]引き返せぬのならば [03:55.09]覚悟の腹はいざ [03:57.55]抜く鞘ひらひら段平翳して [04:05.44]- - -