瑠璃色刹那 蒼鉛の高層(ビル) 瑠璃色硝子 全てが青に見えた 止めどない雨 滲んだ視界 夜の帳が下りる刹那 誰にでも平等に 雨が落ちゆくならば 蕾は開くはずだと 今 身体の奥でまた 迸(ほとばし)るもの でも受け入れられず拒んてしまう いつか辿り着きたいの そう 悠久の 流れはひとつに 今 大河となって また始まる物語(ストーリー) でも掴みくれずに溺れてしまう 其の手でもう終わらせて ねえ きっと君が居ない世界ならばいらない 相殺された 合流地点 夜に塗れて落ちる刹那 翻る風の香り せせらぎも長い旅で 澱んだり岸に絡められても いつかうみに辿りつけるはずだと… 双壁の渓(たー) 立ち込める雲 青い時代は過ぎた 止まらないのは 歪んだ願い 夜が本性見せた刹那 ゛千人の苦しみ゛が ゛ひとりの苦しみ゛とは 違うはずなど無いのに 今 重なる軌跡また 雫が落ちる でも思い出せずに 失くしてしまう 聲をあげて哭き伏した そう いまならば 出来るはずなのに 今 ふたつの命 また始まる物語(ストーリー) この脆弱の腕ても掴めると いつか終わる命でも そう いっそ君と散ってゆけたなら華に為る…