[00:00.000] 作词 : 凋叶棕 [00:00.042] 作曲 : ZUN [00:00.84] [00:00.85]耽る夜は更ける [00:04.04]記憶が見つからぬまま、身を震わす。 [00:11.48]かつて記した筈の気持ちは、 [00:17.22]幾万の言葉の中にさえ… [00:25.08] [00:39.81] [00:43.57]ひとひこそ [00:44.32]まちよかるながきけを [00:46.07]かくのみまたば [00:47.31]ありかつましじ [00:48.43] [00:48.66]うつつには [00:49.32]あふよしもなかりければ [00:51.52]やがてこひにしぬべし [00:53.51] [00:53.78]めぐりあひては [00:54.98]みだれそめにし [00:56.26]おもひたへぬことこそなかりけれ [00:58.78]おもへば [00:59.43]こころそらにありて [01:00.93]いとせめてまちやかねてむ [01:03.80] [01:03.99]かくしてそ [01:04.89]ひとはしぬといふ [01:06.42]かくだにも [01:07.35]阿礼はこひなむ [01:09.02]ただこのみのいたづらなるゆゑに [01:11.60]かなはぬことこそをしけれ [01:13.90] [01:14.18]つづりつづりて [01:15.40]つづりのはてに [01:16.67]なほもこのみの [01:17.96]わびしきかも [01:19.22]なぐさみに [01:20.01]よこそすぎにけれど [01:21.51]わすらえぬ [01:22.84]ものがたりせんとす [01:23.84] [01:23.97] [01:24.18]せむかたなくつれづれに [01:28.93] [01:28.95] [01:28.98]よもすがら [01:31.39]ものおもふころは [01:33.03]あけやらで [01:34.37]ねやのひまさへ [01:36.42]いとつれなかりけり [01:38.93] [01:39.47]よもすがら [01:41.55]ものおもはずには [01:43.21]ながらえぬ [01:44.56]あかつきばかり [01:47.01]うきものはなかりけり [01:49.48] [01:49.73]さても [01:50.96]ひとりぬるよはわびしく [01:53.52]あひみてしがな [01:58.75] [01:59.92] [02:02.71]幾千幾万の夜の記憶 [02:05.15]そして迎える無数の追憶 [02:07.67]夢で逢おうと待ち続けては [02:10.05]思い返すが、熱情。 [02:12.78] [02:12.96]寄る辺もなく幻想に委ねる [02:15.40]行く先を無くした想いのまま [02:17.92]ゆらり揺られて流れ流れて [02:20.17]たどり着く先は、劣情。 [02:22.85] [02:23.10]望みの果てに求め合えども [02:25.60]そこより先はけして叶わず [02:28.22]挿さる椿を散らさんばかりに [02:30.75]激しさを増す、激情。 [02:33.11] [02:33.31]かつて抱いたる慕情をたより [02:35.77]かつて記したる感情をめぐり [02:38.38]おぼろげたる記憶の果てめざし [02:40.88]夜を彷徨い続ける [02:43.12] [02:43.28]深く深く、止め処なく。 [02:48.02] [02:48.10] [02:48.12]想い駆けよ [02:50.52]思いがけぬ出会いに絆され [02:53.48]終わることのない [02:55.93]独りの夜を謳歌せよ [02:58.12] [02:58.36]想い馳せよ [03:00.72]思いはせぬ言葉を抱え [03:03.67]かつての我が身さえ [03:06.11]一個の「登場人物」としながら [03:08.72] [03:08.86]…綴られる艶戯は、「幻想」とさえ遊離して。 [03:17.41] [03:19.10] [03:39.91]かつて愛したひとがいた、と。 [03:44.95] [03:45.12]かつて望んだひとがいた、と。 [03:49.99] [03:50.23]かつて許したひとがいた、と。 [03:56.91] [03:57.01]そんな記憶は [03:59.54]見つからないけれど… [04:04.46] [04:04.62] [04:04.72]こんな軌跡。 [04:07.05]いつかめぐりあう運命が… [04:10.13]そんな、物語を信じていたい。 [04:14.79] [04:14.94]そんな奇跡。 [04:17.24]きっとめぐりあうアナタこそ [04:20.27]その人に違うことはないのでしょうと。 [04:25.10] [04:25.16]辿りましょう。 [04:27.50]私を虜にしたという、 [04:30.56]アナタの記憶を私にどうか下さい。 [04:35.15] [04:35.37]綴りましょう。 [04:37.74]そしていずれ迎える時代に [04:40.67]次の私に胸を張って誇りたい。 [04:45.69] [04:45.77]…そんな、幻想に身を委ねる夜があってもいい。 [04:52.37] [04:52.50] [04:52.66]耽る夜は更ける [04:56.07]記憶が見つからぬまま、身を震わす。 [05:03.48]かつて記した筈の気持ちは、 [05:09.21]幾万の言葉の中にさえ… [05:17.78]