[00:00.000] 作词 : 凋叶棕 [00:00.539] 作曲 : ZUN [00:01.78] [00:01.79]果てなき、自問自答 [00:05.46]幾度なく幾度となく [00:09.11] [00:09.35]答えの出ぬ問いを [00:13.04]誰にでもなく投げつける [00:16.84] [00:16.97] [00:16.98]告げるは、叶わぬと。 [00:20.73]心に渦巻かせたまま、 [00:24.47] [00:24.70]今はただ、笑っていよう [00:28.52]…全てはあの方のため。 [00:33.48] [00:34.17] [00:34.18]その耳は聞こえるか? [00:37.72]この心の雄叫びを。 [00:40.88] [00:41.17]その力は探せるか? [00:44.65]この心を埋める手立てを。 [00:47.87] [00:48.12]「正義とは、何なのだ?」 [00:51.69]「この私とは、何なのだ?」 [00:55.16]「真なるとは、何なのだ?」 [00:58.70]「善なるとは、何なのだ?」 [01:01.90] [01:02.37]崇め奉られ [01:05.59]私は寄辺となった [01:09.19]呼ぶなら「偶像」と、 [01:12.61]それが最も相応しい。 [01:15.94] [01:16.16] [01:16.17]一心に。 [01:19.72]信ずる者達がいるなら。 [01:23.20]一身に。 [01:26.33] [01:26.74]その祈りを。 [01:28.20]受け止める。 [01:29.98] [01:30.24]それが“義”でなくて [01:32.69]何であろうか! [01:35.16] [01:35.39] [01:35.49]だとしても、 [01:36.96] [01:37.15] [01:37.17]人よ知れ [01:39.87]その合わせる両の手が [01:44.22]武器を取り、 [01:46.86]いつしか弓引くようになるのだと。 [01:51.00] [01:51.24]どうか知れ [01:53.90]その讃え崇めるものは [01:58.20]かつて畏れ、 [02:00.86]封じたものよりも邪悪なのだと。 [02:05.06] [02:05.24]人よ知れ [02:07.88]その慈愛満ちる笑顔は [02:12.21]いくつもの [02:14.91]見えぬ悲しみをも孕むのだと。 [02:19.12] [02:19.21]どうか知れ [02:21.95]その直向に捧げる偶像崇拝が [02:26.22]かくも脆く、 [02:28.90]ともすれば危ういものなのだと。 [02:33.67] [02:35.88] [02:36.88]「祈りとは、何なのだ?」 [02:40.29]「その救いとは、何なのだ?」 [02:43.77]「邪なるとは、何なのだ?」 [02:47.24]「善なるとは、何なのだ?」 [02:50.56] [02:50.76] [02:50.77]「正義の代弁者」 [02:54.28] [02:54.30]その実、詐欺師まがいの [02:57.72] [02:57.73]私の、この笑顔に、 [03:01.33] [03:01.34]何の意味があるというのか。 [03:04.62] [03:04.69] [03:04.79]必死に. [03:08.37]救いを求める恩人の声に。 [03:11.70]応えずに。 [03:14.96] [03:15.24] [03:15.34]ただ佇む。 [03:16.75]何もできず。 [03:18.55] [03:18.79]それが“不義”でなくて何であろうか! [03:23.80] [03:24.02] [03:24.12]だとしても、 [03:25.55] [03:25.68] [03:25.78]真実を告げることなど [03:30.04]できはせず。 [03:32.83]ただ、人の崇める [03:36.10]「神」として佇むのみで。 [03:39.58] [03:39.80]そんな思いを、 [03:42.54]胸に抱きながら繕う [03:46.75]この笑顔が、 [03:49.53]嘘でない筈がないと… [03:52.13] [03:52.21] [03:52.31]人よ知れ! [03:53.27] [03:53.29]祈りは、 [03:53.96]かくも脆く。 [03:55.58]かくも弱く。 [03:57.51]かくも儚く。 [03:59.20]かくも薄く。 [04:00.28] [04:00.41]私は、 [04:00.99]かくも不実。 [04:02.54]かくも不遜。 [04:04.30]かくも不敬。 [04:06.14]かくも不浄。 [04:07.27] [04:07.36] [04:07.37]…であっても、 [04:08.17]人は信じ続けずには、 [04:11.28]明日に進めないのだとしたら。 [04:14.39]せめて笑っていよう。 [04:16.59]寄辺となろう。 [04:18.17] [04:18.39]私はただ、あの方のために。 [04:24.13] [04:26.65] [04:28.65]ああ、いつか、人よ知れ。 [04:34.74] [04:35.20] [04:35.92]—私の、声を聞け。 [04:42.01]