[00:22.050]Der letzte Erfolg [00:24.710]壁の彼方 駆けだす影 皆を連れて 南目指す [00:29.850]兵馬の群れ 平和の為 礎となる 意思を抱いて [00:40.460]——だが [00:40.630]今は独り 今際の《同胞》(とも)切り捨てても 北を目指す [00:46.010]上手くいかず 馬も無くし 原始的に 原野を奔る [00:56.770]壊れた装置は投げ棄てた 鍛えた己の足で往く [01:07.690]世界が何れほど無慈悲でも 私は最期まで屈しない [01:18.520]文明の恩恵とは何か? [01:24.010]剣の代わりに取ったを 戦う意志で走らせ [01:29.460]武器を構え 不気味な森 翳りのなか 壁を目指す [01:34.490]震える手で 古い(手帳) 記したのは 知り得た [01:45.340]恐怖はいつでも牙を剥く 弱音を吐くのを待っている [01:56.270]自由を求めて踏み出した 私は最期まで屈しない [02:07.230]木立の陰に 不意に現れた 巨人はなんと!? 口を開き—— [02:15.200]「…ユ…ミル…の…たみ……」「…ユミル…さま…」「よくぞ…」 [02:19.520]——と 意味の有り気な 言葉紡ぐ…… [02:24.210]その姿には… 知性の… 煌めく… 素養あり… [02:32.900]意思の… 疎通が… 可能と見た… [02:38.270]私は… 言葉を… 振り絞り… 投げ—— [02:43.100]かけた問いに 言葉はなく [02:49.350]ただ… うめき声だけが 森の静寂(しじま)に響く [02:54.510]人類史上初めて 巨人と意思を通わせた…… [03:00.150]そう思ったのは幻想 現実はいつも限界で [03:05.390]上回る(オーバー)… 許容量(キャパシティ)… キレた… 私は… [03:10.100]矢継ぎ早… 意志を… 射ちだす… 「この世から消え失せろ‼︎」 [03:32.530]代わる代わる 変わる事態 怒号の果て 何処を目指す? [03:37.520]追われる影 終わりのない 問いに惑う 遠い空の [03:48.470]潰えた希望に背を向けて 背負った翼を翻し [03:59.240]儚い明日へと走り出す 私は最期まで… [04:10.690]手にした全てが奪われる 最後は誰にも訪れる [04:31.610]人生(いのち)が何れほど無意味でも 私は最期まで闘った [04:52.710]嗚呼… 私は最期まで屈しない…… [05:11.700]「これは、最期まで闘った イルゼ・ラングナーの戦果だ」