六月の雨 またひとしきり 午前の雨が 菖蒲のいろの みどりいろ 眼うるめる 面長き女 たちあらはれて 消えてゆく たちあらはれて 消えゆけば うれひに沈み しとしとと 畠の上に 落ちてゐる はてしもしれず 落ちてゐる お太鼓叩いて 笛吹いて あどけない子が 日曜日 畳の上で 遊びます [02:010.100](畳の上で 遊びます) お太鼓叩いて 笛吹いて 遊んでゐれば 雨が降る 櫺子の外に 雨が降る (櫺子の外に 雨が降る)