[00:22.946]陽溜まりの坂道に立ちどまり [00:34.192]通りすぎる学生を見ていた [00:39.342]俺もあの頃はあんなふうに [00:44.848]きらきらと輝いて見えたろう [00:50.343]授業にも出ずに お茶を飲みながら [00:56.328]くだらない夢を話した [01:01.22]忽然おこった不精ひげのおまえも [01:08.73]噂では苦労していると [01:15.975]今も忘れられないのはあの時の言葉 [01:26.834]幸せになろうなんて思っちゃいけない [01:38.427]愛した女ひとりと 苦労を共に出来たなら [01:49.287]そんなささやかな人生も きっと悪くはない [02:00.415]夢 散りじり夏はすぎ去り それぞれの秋 [02:29.663]たしか去年の初夏の頃 届いた一通の手紙には [02:52.176]旅好きなあいつのおふくろから [02:58.751]痛々しいほどの細い文字 [03:04.348]ある雨の朝 見知らぬ町で [03:10.352]自ら命を終えたと [03:16.549]母に残した一行の言葉 [03:22.147]悲しみだけが人生 [03:29.604]今も忘れられないのは あいつの口ぐせ [03:40.900]人は自分の死に場所を捜すために生きる [03:53.354]ささやかに生きている友達の人生とは一体何んだろう [04:03.660]あざやかに死んだ友達の人生とは一体何んだろう [04:15.556]夢 散りじり夏はすぎ去り それぞれの秋 [04:26.862]今では二人の思い出も 忘れかけるほどの毎日 [05:06.688]ふと立ちどまる道端に 悲しいほど赤い落日 [05:17.39]夢 散りじり夏はすぎ去り それぞれの秋 [05:31.597]夢 散りじり夏はすぎ去り それぞれの秋