20 声を殺し 廊下を走り抜け 見つかる前に 次の街に 手に触れたら ハリボテと気づいて 日に晒されていくの 急いで ずっと ここにいると 横目にした 足取りの軽さを 気にするのも うらやむ癖も 忘れるほど 瞬きのはやさで 季節は 過ぎてゆくのよ 急いで ずっと いつもここにいると